平成27年7月号 of NPO法人旭川ひだまりの会

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月刊ひだまり通信
ホッとコーナー
平成27年7月号

 ここ最近は暖かい日が少なく、空は曇りがちで、少し寒いくらいです。旭川の夏は短く、お盆を過ぎたらだんだん寒くなっていきます。雪の無いこの季節、お散歩やサイクリングなど、今のうちに楽しんでおきたいです。今月も北海道旭川よりお届け致します。

平成27年6月7日(日)
富良野地域精神障害者グループ「ピアネットふらの」研修会にひだまりOBが講演しました

 この研修会は、「ピアネットふらの」という団体(富良野地域精神障害者自助グループ)が主催した就労についての研修会です。富良野文化会館で行われ、ひだまりOBも講演しました。講演したひだまりOBのM.Sさんは、ひだまりに1年9ヶ月在籍し、その後、ドラッグストアに就労して5年以上も勤めている方です。ひだまり広報部から2名が富良野まで同行し、この研修会に取材に行きました。(A.H)

障がい者就労の現状について、ソーシャルワーカーさんの講演
 研修会の冒頭に、以前、富良野でソーシャルワーカーとして働いていた方の講演が10分ほど有りました。障がい者の就労についてお話し下さいました。
 初めに、生活困窮者自立支援制度の話にふれ、障がい者が働きやすい環境を作っていこうという動きの中で、トライアル雇用(国、自治体から3ヵ月間の給料補助の制度)や、ジョブコーチ(障がい者が円滑に就労できるように職場内外の支援環境を整える者)などの説明がありました。
 近年、障がい者の雇用も少しずつ増えてきており、障がいを持つ方もチャレンジ精神を持って働く事が大切です。また、就職しても長続きしない障がい者の方への助言として、生活環境を整えることの大切さ、相談できるところの確保が大切とお話し下さいました。
 働く為に、自分の足元を整えていくことの大切さに触れ、生活の基本である「衣・食・住」の充実、グループホームに在住、またはアパートを借りている方の、生活のリズムを整えることの大切さについてお話し下さいました。
 お金の管理がうまく出来ない方へのサポート、金銭管理の訓練などのサービスがあることのお話しもありました。
 自立サポートセンターの活用として、仕事や自立生活を実現、相談できる所として利用するというお話しもありました。
 しかし・・・とは言っても、働くには勇気がいる。障がい者は、あらゆる支援を活用して、「自分だって出来ることがあるんだ、得るものがあるんだ」という実感を得られるよう、当事者、支援者が協力して社会を作っていくということが大切ですと、講演をしめくくりました。

ひだまりOBのM.Sさんの講演
続いて、ひだまりOBのM.Sさんの講演がありました。
①初診から入院まで
 私は、2005年16才高校生の時に統合失調症と診断されました。高校を休学し、そのまま退学となりました。2007年~2008年に4回も入院しました。私は高校在学中、周りに話せる友達が一人しかいませんでした。18才の時に軽度発達障害と診断され「私、悪い事してたんではないんだ」と思えるようになりました。
②転機
 18才4度目の入院後、グループホームに入居し、2008年9月からひだまりに通うようになりました。ひだまりで活動する中で、周りの人々が、ほめてくれたり、よろこんでくれるのがうれしかったです。
 第2の転機は2010年6月のドラッグストアの面接でした。就職する事が不安だった私が、面接を受ける事が出来たのは、ひだまり職員からの言葉でした。「一連の流れは一生の糧になる。もしだめだったとしても、戻れる場所(ひだまり)がある」そして、面接を受けました。
③初めての就職に向け
 21才の夏、面接から一週間後に採用通知が届きました。周りの人々、大切な人の笑顔。おめでとうの笑顔があふれていました。
④初めての社会
 2011年6月グループホームを退去し、アパートを借りました。生まれて初めて出る社会でした。
 ドラッグストアの仕事は、初めは、周りの従業員の方に、ただただ助けて頂いていました。障がいをオープンにしていた恩恵もあったと思います。
⑤現在、私の立つ場所
 現在、私は、お店全体の品出し、化粧品売り場の担当などをさせていただいています。登録販売者の試験にも合格しました。
 就労形態は、HB社員といって、パートとして働いています。勤務時間は、8時~17時、又は12時~17時です。月に9回の休みがあります。
 人間関係は良好で、かわいがっていただける立場を確保できました。
⑥伝えたいこと
 閉鎖病棟にいた私が、現在、働いている。「ありがとう」この言葉を何度繰り返しても足りません。世界がみんな幸せになれるのではと思えるくらいです。
 私が伝えたいことは、支えようとしてくれる存在、手を差し伸べようとする人が、誰にしもあると思います。まずは、ただ、つかんでみませんか。病気であること、問題はそこではなく、私を助けたい、救いたいという人達がいるということに気付くことだと思います。
 最後になりますが、グループホームの人々、ひだまりの人々、そして両親に、とても感謝しています。

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ピアネットふらののメンバーAさんの講演を聴いて
 自分自身の病などの影響がどうなのか理解し、必要な事は、「体調の調整なのか。」「今を踏ん張る、頑張ることなのか。」を適切に判断することが重要なのだと思いました。それが、「仕事に責任を持つこと。」なのだと思いました。

平成27年6月20日(土)・21日(日)
旭川市民活動交流センター5周年記念イベント
「CoCoDe見本市」が開催されました
ひだまりも出店しました

 今回の「CoCoDe」のイベントは、5周年記念イベントということで、沢山の関係団体が参加しました。ひだまりも出店し、コーヒー(アイス・ホット)、お弁当(おいなりさん、生姜ごはん、おにぎり)、カレーライスを販売しました。ひだまりメンバーは、20日4名、21日4名が参加しました。

☆☆☆ 参加しての感想 ☆☆☆

 「CoCoDe」のイベントは何回か参加していますが、今回、私はひだまりのブースの前で接客をさせて頂きました。慣れない接客ですが、お客様と楽しく接する事ができました。ひだまりのメンバーとスタッフの連携で、販売もスムーズに出来ました。ステージでは、演奏などの演目があり、とてもにぎやかでした。旭川のゆるキャラ「あさっぴー」も登場し、更に「あさっぴー」のおさななじみの「ゆっきりん」も登場し、会場は楽しい雰囲気につつまれました。私の接客に対してのお客様の笑顔が、今回のなによりの報酬でした。また、参加してみたいと思いました。

(A.H)

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平成27年6月27日(土)
旭川市内事業所合同
ソフトボール交流試合

 6月27日(土)に、ソフトボール交流試合が行われました。参加施設はこすもす、しらかば、ファブリカ、あしすと、そしてひだまり。あいにくの曇り空で少々肌寒い日でしたが、メンバー9名、スタッフ2名の総勢11名で参加してきました!

 日ごろ動かさない筋肉を動かすために、まずはウォーミングアップから。キャッチボールや素振りを繰り返すうち、体もいい感じにほぐれてきて動きも自然と滑らかになってくるのがわかりました。一度参加者全員集合してルールの確認をした後、6チームが3つのグラウンドに別れてついに試合開始。ひだまりはファブリカAチームとファブリカBチームとの2試合を行う事になりました。

 1試合目は初回から両チームとも大量得点。これは乱打戦になるか!? と思われたものの、2回からは守備も勝手がわかってきたのか慎重に。今回は1試合1時間という制限があったので、3回裏の終了時点で11対8と得点が上回っていたひだまりが見事勝利!

 2試合目は手強いと噂のファブリカAチーム。双方1試合終えて慣れてきたという事もあり、そう簡単に点は入らないだろうと思っていたのですが、ひだまりはなんと1回裏に4点も取られてしまうという大ピンチ! 得点なしで2回を終え3回表で追いつくのですが、結局4回裏の時点で時間切れとなり、6対8での惜敗という結果になりました。

 2試合やって1勝1敗という事で、結果としてはまずまずの成績を残せたのではないかと思います。でも、どんな結果であれ皆が力を合わせて競い、体を動かし、交流した思い出こそが何よりの宝物になるのかもしれませんね。(M.H)

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「ホッとコーナー」の名称の由来


あたたかい、そして安心できる場所
障がいを持つ方に、あたたかく、安心できる場所
旭川ひだまりの会は、色々な活動を通して
障がいを持つ方の、社会復帰をお手伝いします

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