2012年5月号 of NPO法人旭川ひだまりの会

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「ひだまり通信 ホッとコーナー」では、ひだまりの行事や普段の活動のなかでの出来事、感じたことなどを投稿して頂き、皆さんに紹介していきたいと思います。たくさんの投稿をよろしくお願いいたします。
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ひだまり通信 ホッとコーナー
2012年5月号


 積雪もなくなり、桜の花が咲き、一気に季節が春になった旭川。先月は雪が降っていたのに… 季節の変動に体が追い付かない今日この頃です。木々の枝は、少しずつ緑色になり、野原には背丈の低い草花が生い茂り始めました。来る夏に、思いをはせて、旭川より発信しております。


3月27日(火) 職場見学会がありました
近文リサイクルプラザ


3月27日に近文リサイクルプラザに行ってきました。この日門別さんという方にお話しを聞かせてもらいました。とても明朗な方で、障害を持つ方の受け入れを快くしてくれているという印象でした。
リサイクルプラザでは、3年前から障害を持つ方の実習訓練をなさっているとのことで、創業は昭和48年1月からだそうです。ここでの仕事は大きく2つに分けて、①毎週水曜日にビン・カン・家庭金物類の選別。②粗大ゴミからの選別。掃除修理したものを集める。があります。
障害を持つ方の就労状況ですが、ここからは3人の方が卒業後、一般就労されているそうです。

門別さんからは以下のような言葉を頂きました。
〇仕事について
・意欲を出してもらうことを考えている。
・何のために、何を目的に、仕事をするのか?を考えてほしい。
・仕事をしていて誰が1番喜ぶのか?→一般市民の方である。誰か喜んでくれる人がいる事で頑張れると思う。
・自分の持っているもの、可能性のようなものを膨らませてほしい。
・仕事をしたいという気持ちはとても大事。どんな仕事が合うのかを考え、一般就労に向けてスタートしていってほしい。
・障害をもっている人に企業がなかなか仕事を任せないという状況があるが、健常者と同じく、またそれ以上に仕事ができることもある。障害を持つ方の仕事の間口がなかなか広がってこないが、そんな中でも日々自分の技術、技量を磨いていってほしい。
・障害を持つ方から、より言葉を“引っ張り出そう”としている。
・人間関係が大事。思いを相手にストレートに伝えるのは難しいかもしれないが、それをすることで、お互いの道筋が決まってくる。
〇障害をオープンに
・最初に仕事をする上で、きちんと障害のことを相手に知ってもらうことが大事。伝えないで一時的に良くても後々苦労する事になる。症状がもし出た時に(クローズにしていたら)一人で悩まなくてはいけない。しかし、意欲を示せば受け入れてもらえることもある。本州の方では大企業は障害を持つ方が有効的に働いている。オープンにすること、今はそれが本人とっても良い事だという結論になっている。
・皆さんは選んで病気になったわけではない。自分は病気と一緒に生きていくという気持ちが大事。恥ずかしがる必要は無い。(浦河のベてるの家ではそれが1番大事ということを、声を大にして言っている。)
・障害を持つ方は、覚えたらきちんと出来る。教える側の人間を増やすことが必要だと考えている。
・ジョブコーチを通して話をする事も大事。企業に入っても支えてくれる人が沢山居ることを忘れないで、仕事をしたいという希望を成し遂げてほしい。色々な人が居るが、協力をしてくれる人と一緒に行動してほしい。
〇4月からの予定
・4月から、布選別、小型家電の分別が始まるが、それを障害を持つ方の支援として行うことになった。約16名の方が働く事になっている。
〇働いている人の声
・職場に来ないと苦しみも分からない。
・体調管理で気をつけていること→早寝早起き。三食きちんと食べる。ストレスを溜めないこと。薬を飲む。よく眠る。
・働いてみて経験として伝えたいこと→上司とちゃんと挨拶をする。
〇ひだまりからの質問で答えてくれたこと。
・仕事ができるかどうか不安→ここからここまでできたら次、と、順々に教えているから仕事に不安を持つ必要は無い。1~100あったら一気にではなくて、1~10、クリアしたら11~20。とやっていくことでそれが自分の「腕」になる。覚えたことは忘れないで自信になる。
・どんな人を求めていますか?→人間を区別することはしないが、働きたいという希望を持っていて、色々な事を学びたいと思っている人。何でも吸収しようとしている人。そんな人には色んなことを教えたくなる。
〇最後に
・こういう見学会など、色々な所に顔を出して色々な事を学ぶべき。年齢は関係ない。(3月で残念ながら門別さんは退職されますが)聞きたいことがあればいつでも聞いて下さい。同じ人間同士、仲間同士なのだから。

※3枚のプリントをもらいましたが、1枚は「仕事をする上で大事なこと」「コミュニケーションの基本」「あいだみつをさんの言葉」(あいだみつおさんは詩人)でした。

今回沢山のメッセージを頂いてきました。とても力をもらい前向きに頑張れる気持ちになりました。門別さん、職場の方々に感謝しています。ありがとうございました。


ひだまりメンバーの皆さんへ


 来る6月23日(土)に、バス旅行を企画しています。今回は、比布にイチゴ狩りに行く予定です。詳細は、後日お伝え致します。


「ホッとコーナー」の名称の由来


あたたかい、そして安心できる場所
障害を持つ方に、あたたかく、安心できる場所
旭川ひだまりの会は、色々な活動を通して
障害を持つ方の、社会復帰をお手伝いします

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